母屋にようこそ。ここは隔週で更新します.古い記事は三ヶ月ごとに納戸に入ります。 第一回の「湘南の箱入りお嬢を探して」をご覧になりたい方は左の目録の「雑記帳 第一回」をクリックしてお入り下さい。

第二回 ファーマーズ・マーケットで春を見た(春海坊のサンフランシスコ雑記帳)

サンフランシスコでは週に3回朝市(ファーマーズ・マーケット)が立ちます。フィッシャーマンズワーフの近くのエンバカデロ、市庁舎の前、そしてアルマニー。どの朝市も近郊の農園で作られる季節の野菜や果物が出回るから、四季の変化がはっきり映し出されて楽しい。特に春と秋は一週間ごとに全く見かけが変ってしまう。

 

左は季節の野菜、中央はリンゴだけ、右はキーウィだけを売っている店。

花・華・はな・・・。春の香りに誘われて皆一束買って行く。2時間で全て売り切れ。
 

3つの朝市は曜日も雰囲気も全く違う。エンバカデロは場所柄ファッショナブルで散歩がてらのお買い物風、市庁舎の前はダウンタウンに住む人がさっさと一週間分の野菜や果物を買って行く都市生活型、住宅地に近いアルマニーは一家の主婦が鮮度や値段を見定めて買っていく実質型。アルマニーは一番歴史の古い朝市なので、規模も大きいし商品のバラエティーも多い。フード・スタイリストさんや料理研究家などもよく見かける所。

さて今回はアルマニーの朝市に行って来ました。ここは朝市の立つのが土曜日だし、何と言ってもウチから車で十分程度の近い所にある。朝七時半、小銭をちゃんと持っているのを確認して朝市に向う。一束50セントの葱買うのに20ドル札出して「お釣りくれ」なんて言ったらやはりヤな顔されます。車を停めて、朝市用の丈夫なズダ袋(実はこれMacWorldの時にAdobeブースでもらった、頑丈そのもののキャンバス地の袋)を肩にかけ、まず一巡して何が出回っているか確認。
新鮮な春野菜や果物が続々出ている。アスパラガス、はしりの空豆や莢豌豆、あらゆる種類の中国菜や菜の花、柑橘類、リンゴだけを山積みにして売っている店もあれば、色々な種類のきのこを売っている店もある。春は特に品物の変化が速い。普段野菜を売っている人が水仙の花束だけ売る花屋さんに変身していた。


一巡してどこに何があるか見定めたら、買い物開始。サンフランシスコは色々な食文化が持ち込まれているから、食材も国際色豊か。イタリア人の八百屋さんの店先にはイタリアン・ハーブや季節によってはカルドゥンなどの野菜があるし、卵屋さんにはウズラの卵やピータン、果てはインドネシアの「バルッ」まで置いてある。柑橘類だけ売っている果物屋さんはオレンジの隣に薩摩みかんが山盛りで、横に金柑とカラマンシ。中国菜はあふれているし、日本の野菜も人気があるらしく、季節がくればきゅうりや茄子、小カブ、京菜や紫蘇、生シイタケやシメジなどの茸もごく当たり前の値段で手に入る。干し柿まで売ってますよ、これは高いけど。
誰しも新鮮な旬の野菜に目が向くから、春野菜を売っている所には人垣が出来る。覗いたら青々とした絹サヤと走りの空豆だった。隣の店に積み上げてあるのはカラシナの菜の花と大根。最近オーガニックの八百屋さんが多くなって、その前にも人だかり。オーガニック苺が人気らしい。彼等はここから40分程の距離にあるハーフムーン・ベイの農場から来ているそうです。
朝市の最後はいつも行く花屋さん。冬の間はお休みで春になると大きなテントを広げて店を出す。今日はチューリップ、ヒース、霞草がお勧めだそうな。町の花屋さんで買う花より遥かに持ちがいい。

野菜や果物を車のトランクに入れて、花はバックシートにそっと置いて朝市訪問完了。次回は何が出て来るのか楽しみです。朝方2時間ばかりの朝市散歩は気持ちがいいですよ!

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イタリアン・ハーブとはしりの空豆に人だかり。空豆はイタリアン・サラダに使うそうな。

ポテトとアスパラガスを売る店。あらゆる種類のポテトを売っている。紫のアスパラガスもある。
お客がとぎれたから一休み。「今朝はお父さんの手伝い。すごく忙しかったヨ」と花屋の娘さん。