 |
湘南お嬢、桜貝。よくぞ生き残っていてくれました。名前の通り美しい色合いと、薄いデリケートな貝殻を持つ。一番大きい貝は左右3cm弱。中央の桜貝はヒトデかツメタガイに食べられている。
桜貝は湘南だけでは無く、日本各地に生息しているけれど、桜貝と『浜辺の歌』を湘南・鎌倉の象徴だと考えている人も多い。
さて「きれいな桜貝を飼いたいけど何処に行けば穫れますか」とい聞く人がいます。自分ひとりがチマチマと家で楽しむために海岸荒らして生きた桜貝を穫る、という浅薄な考えはやめていただきたい。桜貝は絶滅しかかっています。きれいな桜貝が好きなら、彼女達の生きている環境そのものを守っていただきたい。
|
|
|
辻堂海岸から引地川、鵠沼海岸を過ぎて片瀬西浜。以前の西浜の砂は極小の貝殻で出来ていたけれど、いつぞや大規模な工事をしてからはただの砂。東浜は江ノ島と腰越の間の波が穏やかな浜で、夏になるとここの人混みが必ずニュースで映し出される。さて、お嬢居るかな?あ、いましたぞ!足元に散っているピンクの貝殻、これが湘南の箱入りお嬢、桜貝です。桜貝を地元の人に見せると必ず「懐かしい」という答えが返って来る。古名は「花貝」。以前と比べると数は激減したけれど、よくぞ絶滅せずに生き残っていてくれました。昔は打ち上げられた貝殻が波打ち際に桜色の縞を作るくらい沢山あったけれど、今は注意深く探しながら歩けば見つかる程度。透き通った桜色の貝殻はごく薄くて、壊れない様にそっと紙に包んで持ち帰って来たのが左の写真です。桜貝は波が静かな砂浜の内湾の、しかも海の浄化能力がうまく働いている所でしか生きられないお嬢です。相模湾は波がおだやかで、特に東浜から三浦半島にかけての海岸線は、砂浜の内湾が多くて荒波からうまくブロックされている。まさしく桜貝は湘南の箱入りお嬢、会えてうれしい佳人でありました。 |